OAC 学生クリボラ2015

昨年制作した「大槌の宝カレンダー2015」の線画とデザイナーによる作画例
完成したカレンダーはOAC ホームページをご覧ください。

カレンダーづくりの背景と趣旨

「復興から地方再生へ。」
今わが国では、少子化・超高齢化がもたらす問題がさまざまに危惧されています。 そんな中にあって、OAC は、次世代には地方から大都市圏への波及が確実視される社会的活力の衰退に向き合い、コミュニケーションデザインの力をテコに問題解決の手だてを探ります。
すなわち2015 年度は、過去3回のカレンダーづくりの経験をふまえ大槌町への支援を、「震災復興」から「地方再生」へと新たな支援フェーズに移してクリボラ事業の取り組みを行います。

事業のキーワードは2つ。
「心の支援」と「海を越えたつながり」です。
子どもの線画とクリエイターのデザインというコラボレーションで大槌の魅力をアピールする制作手法を継承しながら、共に大都市にない魅力をもつ大槌町とカリフォルニア州の姉妹都市を結んで、新たなカレンダーづくりに挑戦。
大槌の復興支援にも大きな力を注いできたフォートブラッグ市の子どもたちにも参加を呼びかけ、昨年以上の支援成果とパブリシティ効果を目指します。

「北緯39 度。 太平洋を渡る心の架け橋──」
 暮らしと歴史・文化を、海が支えてきた2つのまち、大槌町とフォートブラッグ市。 地方再生を支援する観点から、それぞれのまちで育つ子どもたちとOAC クリエイターがつくるカレンダーづくりを通して、子どもたちと市民に郷土への誇りと愛着を抱いてもらうとともに、震災復興が実現したとしてもなお衰退の危機に直面する自治体、大槌の存在を広くアピールします。

「海からの贈り物カレンダー 2016」

日本とアメリカの間に横たわる海、太平洋。 有史以来、私たちは太平洋から押し寄せる津波による甚大な被害を幾度となく味わってきました。
一方で、太平洋は沿岸のまちを中心に人びとの暮らしを支え、生活を彩ってきた豊饒の海であることもまた事実です。

第7回クリボラは、そんな海がもたらす様々な恵みと海にかかわる人の暮らしをモチーフに、大槌町とフォートブラッグ市の存在を内外に伝え、手に取るすべての人びとへ明日への希望と活力をもたらすカレンダーを制作します。

■フォートブラッグ市 Fort Bragg

カリフォルニア州沿岸部、サンフランシスコの北240km ほどにある人口7,250 人のフォートブラッグ。 大槌町とほぼ同じ北緯39 度にあり、自然豊かで通年でホ エールウォッチングもできる漁業と林業のまち。スタバ以外はナショナルチェーン の店もない。 以下大槌町サイトより。

東日本大震災津波後に途絶えていた米国カリフォルニア州フォートブラッグ市と の姉妹都市交流が再開された。 同市と大槌町は、ほぼ同緯度に位置しサケ漁が盛ん なことから、平成9年「全国豊かな海づくり大会」に同市を招待したことがきっかけ で交流が始まり、平成17 年に姉妹都市提携を結んだ。 互いに子どもたちがホーム スティをするなど交流事業を続けてきたが、震災後に中断。 しかし、同市からは大震 災への励ましのメッセージや2 千万円を超す義援金をいただき、さらに昨年11 月 にも同市からの訪問と義援金をいただき、交流事業を再開することとなった。