第3回OACクリボラ展「OAC環境フォーラム」 開催報告
第3回OACクリボラ展のオープニングを記念して「OAC環境フォーラム」が開催されました。モデレーターの田中里沙氏の巧みな進行によって、パネラーの方々から「環境への取り組み」や「環境とクリエイティブ」について大変示唆に富んだお話を伺うことができ、また活発な意見の交換が行われました。以下に、各位の発言の要旨を紹介します。
- 澤本嘉光氏
- 「クリボラ展作品を拝見して大変感銘を受けたが、恐らくこれらの作品を制作するプロセスを通して、クリエイターたち自身が環境について深く考える機会を得られたのではないか。それぞれのクリエイターが自分の問題として環境を捉えることが大切だ」
- 阿部晶人氏
- 「インタラクティブ作品について特に言えることだが、クリエイターの自己満足に終わるのではなくて、できるだけ多くの人々を巻き込む仕組みがこういったテーマでは大事だと思う。クリエイターである前に、家庭人であり社会人である自覚が問われる」
- 荻野博司氏
- 「朝日新聞では環境問題に熱意をもって取り組んでいる。ただ、文字情報に偏っている嫌いがあるかも知れない。今日クリエイターの方々のお話をうかがい、また作品を見せてもらうと、ビジュアルや動画の持つ説得力の大きさを改めて感じた。ぜひこれから協力していければと思っている」
- 田中律子氏
- 「NPOアクアプラネットを創り、沖縄の海に珊瑚の赤ちゃん(株)を植える活動を行っている。珊瑚の海を破壊するのは簡単だが、小さな赤ちゃんが一人前に育つには相当の時間と適切な保護が必要となり、それは地道な活動だ。少しでも多くの人が環境に関心を持つよう、ぜひクリエイターの力を発揮してもらいたい」
左から、荻野氏、田中律子氏、澤本嘉光氏、田中里沙氏、阿部晶人氏
参加者からも活発な質疑が行われ、熱を帯びた議論が交わされました。
- 会 場
- :有楽町朝日マリオン11F「朝日スクエア」
- 会 期
- :2011年1月14日(金)16時〜17時45分(開場:15時30分)
- 主 催
- :社団法人日本広告制作協会/朝日新聞社
- 後 援
- :株式会社宣伝会議
- 来場者数
- :81名
- テーマ
- :「地球を救え!コミュニケーション・デザインの可能性」
- □モデレーター
- :田中里沙氏(宣伝会議 編集室長)
- □パネラー
- :荻野博司氏(朝日新聞フォーラム事務局マネージャー)
- 阿部晶人氏(クリエイティブディレクター)
- 澤本嘉光氏(クリエイティブディレクター)
- 田中律子氏(女優・NPOアクアプラネット理事長)
- □スタッフ
- :総合司会:佐藤良仁氏 (株)ベルズ
- 開会の辞:山本昌邦氏 (株)エージー
- 閉会の辞:井上博教氏 (株)オックス