公益社団法人 日本広告制作協会（OAC）は、わが国唯一の広告制作会社団体として、本業であるコミュニケーションデザイン力を生かした社会貢献活動を長年にわたって行ってきました。国内外で展開した「子どものHIV/エイズ撲滅キャンペーン」（ユニセフとの共催／2006〜2007年）や、「地球環境・あなたが世界を変える日」（朝日新聞社との共催／2011年）などのポスター展は、そうした活動の一環です。

2012年からは、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大槌町への支援に取り組んでいます。

「こういうときこそ、心の安らぐ絵や写真を見たい……」

そんな声を震災直後の被災地で聞いて、私たちが本業とするデザイン力で支援できることがあると気付き、カレンダーづくりを発案。仮設住宅で不自由な暮らしを続ける方々への心のサポートを目的に、2012年と2013年のそれぞれ11月にOAC会員社・校のクリエイターたちが「心和むカレンダー」を制作、仮設住宅の集合所へお届けしました。2012年は、同時に銀座・三越でカレンダー展を行い、チャリティー販売による収益金も大槌町へ贈呈しています。

震災からの復興にはまだ時間を要するにもかかわらず、ボランティアの参加者やメディアの露出が減り、被災地への関心が徐々に薄れていることは事実です。そうした中、心のケアにつながるお手伝いこそがますます必要になると考え、OACは大槌町への継続的な支援を行わせていただくこととしました。