OAC クリボラ2016

5年目は、大槌の誇りと夢を綴る
カレンダーづくりにチャレンジします

「また来てくださいね」「はい、来年も参ります」。
仮設住宅で暮らすお年寄りたちと、そんな言葉を交わし合いながら、岩手県大槌町への復興支援活動を続けてきた公益社団法人 日本広告制作協会(OAC)のボランティア活動「クリボラ」は、今年5年目を迎えます。

東日本大震災発生後、私たちクリエイターが取り組むべきはモノやお金より、コミュニケーション・デザイン力を生かした心の支援だと考え、OACに加盟する多くの会員社・校クリエイターの参画を得てカレンダーをデザイン制作。現地へ届けると同時にチャリティーカレンダー展を各地で展開してきました。

大槌町では、震災から5年近く経った1月末の時点でも3000人を超える人たちが不自由な仮設住宅暮らしを余儀なくされています。被害が甚大であった同町だけに、復興への道のりは容易ではないと推測されます。その一方で、震災の記憶は全国で風化が進んでいるのが現実です。

こうした状況をふまえて、私たちは本年も大槌町への支援継続を行います。不安な思いを呑み込んで前進する人たちに少しでも寄り添い、「今年もまた来ました」と、声をかけるために。

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恒例となったカレンダーづくりですが、デザイン手法は毎年変わります。
昨年は、大槌町の小学生と、カリフォルニア州の姉妹都市フォートブラッグ市の小学生がのびやかに描いた線画をモチーフに、日米合作のカレンダーを実現。内外から大きな反響を呼びました。

今年のカレンダーのテーマは、「大槌の誇り、大槌の夢」
子どもたちと大人たちから、町が誇りにしてきた自然と暮らしや、町の将来を思い描く夢をキャッチフレーズにしてもらい、クリエイターがデザインに取り組みます。大槌町の皆さんがカレンダーを眺めながら、大槌の魅力を再認識し、新たな魅力をつくりだす元気の素となることを願っています。

会員社・校、その他多くの皆様には、本年も引き続きカレンダー制作へのご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

下の写真は震災前の大槌町。

震災の翌年 2012年11月

2014年11月

2015年11月