OAC クリボラ2016

◇2017年版カレンダー制作

Step② クリボラカレンダー事業 キャッチコピー決定

子どもたちのつくったコピーを組合せはしましたが、言葉そのものをいじってはいません。
できあがったコピーをご覧ください。

なお、制作するデザイナーにはテーマ内容の理解のために資料を添えて渡しています。

お時間がありましたら、資料のアドレスをクリックして内容もご確認ください。

  • *本ページに掲載している資料は、制作の参考のためWeb上より選定し、個別に制作者に配布したものです。
    資料の掲載・配布を取り止めたい方はご連絡ください。連絡先:mikami@oac.or.jp

●1月:吉里吉里大神楽
「力をあわせて神様をわらわせる。」

江戸時代前期から伝わる吉里吉里大神楽は獅子頭で舞い清める踊りで、神社の例大祭のほか結婚披露宴などで披露されてきた。
震災で吉里吉里大神楽保存会の本拠地が津波に流され、守り継いできた権現頭が流出するなど被害を受けたが、震災五カ月後には祭りを復活。保育園児からお年寄りまで幅広い年齢が集まり、伝承に取り組んでいる。

●2月:蓬莱島(ひょっこりひょうたん島)
「歌うと楽しくなる。悲しくても元気になる。」

NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった周囲約200mの小島で、大小2つの丘が連なったひょうたん形をしている。
小さな方の丘には1953年12月20日に設置された高さ7.4mの大槌港灯台があったが、2011年3月11日の東日本大震災で根元から倒壊。その後、再建され、2012年12月13日に初点灯した。再建後の灯台は、大槌町在住者からの公募によって選ばれたデザインで、太陽と砂時計をイメージした形をしている。高さは11.47m。 大きな方の丘には、弁天神社があり弁才天像が祀られて、漁民の守り神とされてきた。弁才天像は高さ約50cmで8本の腕を持つ八臂の像である。言い伝えでは近くの浜に流れ着いたものを祀ったとも言われる。
東日本大震災では流失は免れたものの、顔が傷つき、衣服が破れたため、修復のための調査が行われている

また、島は1947年に建設された長さ約340mの防波堤で陸地とつながっていたが、防波堤も東日本大震災で破壊された。
現在は修復も完了し歩いて渡れるようになった。なお、町には毎日正午に「ひょっこりひょうたん島」のテーマ曲が流れている。

●3月:カニ
「うめえ~。カニ~。」

冬の陸中海岸では、身の引き締まった風味豊かな毛ガニが有名。
濃厚なカニミソも絶品だそうです。

●4月:桜
「大ケ口(おがくち)の桜はあざやかな色、ごちそうさま。」

●5月:ワカメ
「ゆでると うんめえぞ!あいじょうが こもってんぞ!」

三陸のワカメは品質共に全国的に有名です、ワカメは北上する程肉厚で歯ごたえ良く、殊に、大槌のワカメは原藻100%です。

●6月:うに
「ちくちく。ふわふわ。とろとろ。」

ウニは地域によって「カゼ」とも言います。大槌でもカゼの呼び方がそのまま定着しており、カゼ(ウニ)漁の最盛期は、獲ってきたウニの殻剥き作業で浜全体が活気づきます。 大槌湾に生息するのは、身の色が白っぽい「クロカゼ」[学名:キタムラサキウニ]と身の色が鮮やかなオレンジの「ボウズカゼ」[学名:エゾバフンウニ]の2種類で、ウニの餌となる海藻がよく育つため、ウニの生育環境としても良好で、身入りが良く甘くておいしいウニになります。

漁期は概ね4月から8月にかけて、週2回ほどの決められた日に限って漁をすることができます。船を器用に操り、箱めがねで海中のウニを探しながら、タモと2本カギを使って一つずつ丁寧に獲っていきます。

収獲されたウニは、各漁師さんの作業場に持ち込まれて、殻剥ぎの作業が始まります。 剥き身のウニは漁協に集められて出荷されますが、一般的に流通するウニは、保存や身崩れ防止のためアルコールやミョウバンを使うケースも多く、これがウニの味と思っている方がほとんどかと思います。ところが、三陸のウニは、牛乳瓶のような厚手のビンに入れて販売されることが多く、殻から取り出したままの身を殺菌した塩水に入れただけの新鮮そのもの、保存料などは一切使っていない本物の香りや甘さが楽しめます。

●7月:吉里吉里海岸
「小さい魚と あそぼう!きれいな貝がらが とれるよ。」

大槌町吉里吉里(きりきり)地区に吉里吉里海岸海水浴場があります。
吉里吉里の名前には、砂浜を歩くときりきりという音がする鳴き砂説。アイヌ語で白い砂を意味するアイヌ語説などがあります。

●8月:新山高原(しんやまこうげん)
「おべんとうを食べながら けしきをみる。小さく海がみえる。」

新山高原は、遠野市との境界に広がる標高1,000mの高原で、山頂にある展望台からは、西の北上山地から東の太平洋までの大眺望を楽しめます。
春から初夏にかけては、大槌町の花である新山つつじ(レンゲツツジ)が咲き誇り、一帯がオレンジ一色に染まるさまは圧巻です。
釜石市、遠野市にまたがる「釜石広域ウィンドファーム」は43基の風車群からなり、一般家庭約3万世帯相当分の電力を供給します。
眼前にそびえる白い風車は、青い空とのコントラストが美しく、大槌を代表する風景となっています。

●9月:虎舞
「300年も続いている どきどきなリズム。」

江戸時代中期、豪商 前川善兵衛の三代目善兵衛助友が江戸で大流行した近松門左衛門の浄瑠璃「国姓翁合戦」に感銘を受け、吉里吉里に帰った後、赤土で虎頭を作らせ、「千里ヶ竹」の和藤内虎退治を舞踏化したものが、現在の吉里吉里の虎舞です。
虎舞では、勢子、和藤内、虎、太鼓、笛、手平鉦、掛け声、山車を引く者などの様々な役があり、参加する全ての人が役割をもちます。また、同様に重要なのはそれを見守る女性の存在です。子どもたちは周りで見守る母親や祖母を緊張させながら役割を果たし、また安堵を与えます。
男女問わず打ち鳴らされる太鼓は、バチでたたくのではなく全身で打つように見えました。太鼓を打ち鳴らし、虎を舞う親世代の男性のたくましさは、それを見る子供たちの憧れとなり、また、獅子踊りや太神楽、虎舞を見守る人々の存在が、虎舞への誇りをさらに高まらせ、よい舞いへと導いていきました。その場にいるすべての人間が吉里吉里虎舞をつくるように感じました。

●10月:鮭
「生まれた川に帰ってこぉ!」

大槌町はサケとともに発展してきた。「新巻鮭」発祥の地として知られ、秋サケ定置網漁が町の漁業を支えてきた。
秋の深まりとともに、大槌川に戻ってくる。生まれた川から海に出たサケは、北太平洋を泳ぎ続け、4年から5年かけて戻ってくる。

●11月:しいたけ
「バターがのると・・・小さな島。」

大槌における農作物の生産高No.1と言えば「椎茸」。 その殆どが「干し椎茸」用のどんこ椎茸である。
どんこ椎茸の特長は大きさと肉厚で殆ど球形となり私たちが鍋などで食べる生椎茸と比べかなり異形と言える。 その中でも「ジャンボ」に分類されるものは直径8cm、肉厚3cm以上と言う。 干し椎茸用と言っても、生のまま焼いて食べるのも美味しい。 バターと塩コショウで焼いた椎茸ステーキや炭火で焼いて大根おろしと醤油で食べるのが大槌での定番である。

●12月:浪板不動の滝
注意!水がきれいすぎてこしぬかす。」

浪板海岸駅南側を流れる川沿いに3kmほど遡った場所にある滝で、落差はおよそ15m。滝の直下には鯨山神社本社があり、信仰の対象であったことを物語っている。アクセスしやすい立地にもかかわらず人の手があまり入っておらず、原生林と渓流の美を楽しめる。